旅行日記(2025 韓国ソウル)
2025年7月
エアソウルで韓国ソウルとDMZの観光に行ってきました。
1日目
仁川空港へ

アクセス特急で成田空港にやってきました。大きい荷物を抱えた人たちと一緒の電車に乗るだけでも「これから旅行に行くぞ!」と気分が盛り上がります。

よく遅れるといわれるエアソウルですが、この日は10分遅れ程度で成田空港に到着していました。折り返しの仁川行きに搭乗します。

写真上が搭乗券の表面、下が裏面です。LINEのキャラクターとエアソウルの飛行機が描かれていてかわいいデザインです。

搭乗しました。エアソウルの機材はすべてA321ですが、195席のゆったりバージョンと220席の詰め込みバージョンの2種類にわかれていて、行きの便で乗ったのは詰め込みのほうです。とはいえご覧のとおりさほど狭いわけではありません。

成田空港を離陸しました。見渡すかぎり青空、いいお天気です。

日本海を越えて、朝鮮半島が見えてきました。
前回の訪韓は2009年で当時筆者は小学生でした。16年ぶりの韓国、どんな旅行になるでしょうか。

さすが韓国は集合住宅ばかりです。この景色を生で見られただけでも、ここまで来てよかったと実感します。

成田から2時間30分、仁川空港に着陸しました。写真奥に、同じエアソウルの機体が止まっているのが見えます。

今回選んだのはトイレ前の窓側席でした。後ろに人がいないので気が楽です。

ターミナルを散策します。
売店でK-BOOKを手に入れます。エッセイ、児童向け漫画、韓国人向け日本語会話テキストの3冊です。

空港の食堂でクッパを注文します。思ったよりもやや辛くて汗を拭きながら食べました。
ホテルへ

空港鉄道に乗ります。空港鉄道の列車には、運賃だけで乗れる普通列車と、座席予約制でノンストップ運転を行う「直通列車」の2種類があります。この日は飛行機の到着が遅れる可能性を考えて直通列車は予約しておらず、普通列車でソウルへ向かいます。

目上の人には無条件に席を譲るのが韓国式。筆者も、目の前の席が空いたところで隣に立っていた中年女性を座らせます。多くの点で日本によく似ている韓国の交通機関ですが、こういったシーンでは文化の違いがわかりやすいです。
約1時間でソウル駅に到着しました。

ソウル駅で首都圏電車1号線に乗り換え、ホテルの最寄り駅である新里門駅までやってきました。もう20時近いですが韓国はまだ明るいです。
写真奥の高層アパートが並んでいるあたりにホテルはあります。

野良猫が迎えてくれました。
新里門の街は独特のにおいが漂っていて下町らしさが感じられます。

新里門駅からホテルまでは1kmほどです。
途中のスーパーで夕食を買います。店員さんのほうから「日本人ですか」と声をかけてくれ、親切に接してもらえました。筆者の韓国語がよほど日本語訛りだったのだと思います。もっと勉強しなければ。

ホテルに到着です。1人部屋なのでかなりコンパクト。ところで、部屋に置いてあった注意書きにはチェックアウト時に鍵2枚を返すように書いてありましたが、実際にもらったのは1枚のみ。職員さんに連絡して、1枚返せば大丈夫と確認してもらいました。こういう不測の事態にも現地の言葉で対応できるようになりたいものです。

夕食はピーナッツクリーム入りの調理パンです。
翌朝は早起きしなければいけないので、なるべく早めに寝ることにします。
2日目
DMZツアーへ

朝4時半、ホテルを出て新里門駅まで歩きます。
まだ暗いので、昨日の夜歩いたときと風景が変わりません。ホテルで寝たのが幻だったかのようです。

首都圏電車1号線に乗って20分、東大門駅までやってきました。ここから隣の東大門歴史文化公園駅まで歩きます。

東大門歴史文化公園駅は、DMZツアーの集合場所の1番目です。ここからバスに乗ったのは筆者1人だけで、ほとんどの人は次の集合場所である明洞から乗ってきました。
椅子が分厚くて豪華な感じのバスです。

明洞の道沿いに、不当解雇に抗議する集会の看板がありました。驚いたことに日本語の看板が並んでいます。

DMZ観光の玄関口、臨津閣に到着しました。
ツアーの皆で脱北者の方のお話を聞きます。質疑応答では皆さん興味深い質問をしていました。外国映画における北朝鮮の描写は正確かという質問に、個人的にはあまり正確ではないと感じると答えられていたのが印象に残りました。

北朝鮮についての資料館が併設されています。北朝鮮ウォンは売店で買うこともできます。

教科書も展示されています。偉大な首領金日成大元帥様、偉大な領導者金正日大元帥様……。

板門店が模型化されています。いつか板門店のツアーも再開されてほしいものです。

奥地へ向かうゴンドラを眺めながらアイスクリームをいただきます。
アイスクリームを買った店の店員さんにも「日本人ですか」といわれました。店員さんは日本語を勉強しているそう。せっかくなので筆者も韓国語と日本語の両方で応えます。

集合時間が近づいてきたのでバスに戻ります。
DMZ観光は団体ツアー以外の選択肢がありません。団体ツアーなら個人で考えて動くよりも楽だろうと思っていましたが、実際は集合場所と集合時間が細かく決まるので何かと気を遣います。

DMZに入りました。
バスの前半分では日本語、後ろ半分では英語でツアーガイドの方が解説してくれます。

北朝鮮が南侵のために作ったトンネルのひとつ、第三トンネルに到着です。
トンネルは狭くて深く、行って帰るのに結構体力を使いました。トンネル内は荷物持ち込み禁止なので写真はありません。

続いて都羅山展望台です。展望台に続く坂道も結構きつかったものの、狭かったトンネルに比べれば、屋外は開放感があるおかげか多少マシに感じます。
展望台の建物内からは撮影禁止ですが、展望台近くの屋外からであれば北朝鮮の写真を撮ることができます。

最後の目的地、統一村の売店でパンとお菓子を買います。パンの豆にはDMZで栽培されたものが使われています。
この売店で有名なのはチョコレートのほうだと思います。今回は夏なので断念しましたが、次回は涼しい季節に来てチョコレートも買いたいと思います。

14時、バスはソウル市内に戻り、明洞に到着します。バスツアーはここまでです。
西大門独立公園へ

地下鉄を乗り継いで西大門独立公園へやってきました。
独立門が建っています。清国からの独立を記念して建てられた門ですが、今では日本からの独立という意味も感じられます。

日本統治時代の歴史を伝える西大門刑務所跡を見学します。子どもたちの憩いの場となっているらしく、たくさんの子どもが敷地内で遊んでいました。

独立公園には烈士像があります。独立のために戦った人たちの名前が石に刻まれています。
民俗博物館へ

次は、景福宮の中にある民俗博物館を訪ねます。
写真では一部しか写っていませんが、民俗博物館の上層には五重の塔があります。儒教国家の王宮であった景福宮の敷地に仏教風の建築はなじまないということで、近いうちに博物館ごと移転するそうです。

民俗博物館は3つのパートにわかれていて、そのうちの1番目は記念品をテーマとしていました。

解説は韓国語が中心で、日本語は一部しか対応していません。もっと韓国語の実力をつけて、博物館の解説文を全部読めるようになりたいところです。
売店で、朝鮮の伝統的な服をテーマにした絵本を買い、民俗博物館を後にします。
ホテルへ

コンビニで辛ラーメンを買ってホテルに帰り、夕食とします。割りばしの袋に印刷されているのがライバルの三養ラーメンなのが面白いポイント。
本国の辛ラーメンは輸出品よりも辛いといわれていますが、実際に食べたところさほど違わないように感じました。

夜食はコーンスナックとチョコパイです。日本ではあまり見かけない商品を選んで買ってみました。
3日目
景福宮へ

もう帰る日の朝になりました。
乾パンを食べ、コーヒーを飲み、お米でつくられた甘いジュースも飲みます。このジュース、とてもお腹にたまります。このあと自宅に着くまで14時間ほど何も食べないのですが、ほとんどお腹が空きませんでした。

鐘閣駅から景福宮まで歩きます。途中の道ではプールの準備をしているのが見えます。朝から暑いのでプールは気持ちよさそうです。

世宗大王にご挨拶します。景福宮の守衛交代式まで時間がないので急いで先へ進みます。

前回の訪韓の後で復元された光化門。門の中はもう交代式を見に来た人でいっぱいです。

交代式を見学しました。
たくさんの人のスマホから猛暑警報の音が鳴ります。本来であればこのあと昌徳宮でも守衛の交代式がおこなわれる予定でしたが、あまりの暑さのためそちらは中止となりました。

欧米人を中心に、韓服を着ている人たちが目立ちます。なかなかきれいで、韓服レンタルの人気が高いのもうなずけます。
日差しが強いので日傘を使いたいところですが、人が多すぎて日傘を広げられない場面のほうが多かったです。
南大門市場へ

景福宮駅はおしゃれです。
しばらく座って休憩した後、地下鉄で南大門市場の最寄り駅、会賢駅へ向かいます。

南大門市場にやってきました。日本人観光客にはおなじみですね。
辛ラーメンのキーホルダーを買いました。
成田空港へ

南大門市場からソウル駅まで歩きます。ちょうど駅舎に入るタイミングで雨が降ってきました。

ソウル駅から仁川空港駅までは直通列車を予約してあります。ほぼ満席の状態でソウル駅を発車します。

仁川空港駅に到着しました。われらがエアソウルは第1ターミナルです。

カウンターでチェックインし、税関を抜けます。
仁川空港はとにかく座る場所が足りないです。加えて、出国手続き後の店舗はバッグや化粧品などの高級品に偏っていて、軽食や普通のお土産を買える店がほとんどありません。もう少し利用者のニーズを考えていただきたいところです。

仁川空港から離陸しました。海と空。ひたすらに海と空です。

日本上空に入りました。山脈が雲をわけているのが上からよく見えます。

写真の左、不穏な雲がそびえています。もしあの中に飛行機が入ったらどんな感じなのでしょうか。

同じ雲をまた撮ってみました。とても高いところまで雲が続いています。

すっかり夜になったところで成田空港に着陸しました。1時間近い延着です。仁川空港のタキシング中に長く待たされたことと、飛行ルートが大きく迂回するものになったためです。ともあれ無事に帰れたことに感謝します。

ついに帰ってきてしまいました。
韓国にはまた行くことになると思います。3泊くらいの行程でゆっくり楽しみたいです。